December 10, 2018

保護猫カフェで出会ったキジトラ猫との生活

この記事は 猫 Advent Calendar 2018 の 10日目の記事です. 今うちにいるキジトラ猫(いなりちゃん)との出会いと生活を記します.

Abstract

  • 猫のいる生活は最高 🎉
  • 保護猫カフェへ行ってみるといい出会いがあるかも
  • 猫がかわいいので写真が量産される

猫との生活はよい ということを伝えるだけの記事ですが,保護猫カフェってどう?という疑問に対してひとつの経験談を提供できるかもしれません.

この記事の主役: いなりちゃん

保護猫カフェから譲り受けたキジトラ猫(♀).年齢不詳だが,現在8才ぐらいだと推測される.


出会い

埼玉に住んでいた2014年ごろ,川越のとある保護猫カフェによく通っていました. 数ある猫カフェの中でも,行き場のない猫たちの保護活動や,譲渡活動に精力的な猫カフェでした1

保護猫カフェで,新しい家族となる猫を選ぶとき,その理由は様々だと思います.

僕の場合は,なんとなく目が合ってしまったから という,ほとんど偶然でしかない理由でこのキジトラ猫を迎えいれようと決めました. この子2は,特段人懐っこいわけではないし,むしろ人間を避け,キャットタワーの最上段からカフェ全体を見下ろしていたような猫だったわけですが, 人間嫌いの僕には不思議と魅力的だったのです.

後になって,↓のような偽善めいた理由付けをしたのを思い出します.人間って本当に勝手ですね.

子猫たちは,たぶんすぐにもらわれるだろうし, 保護猫カフェに来る人たちは何らかのハンデのある猫も,優先的に救ってくれるような気がする. でも,なんてこともないふつうの,年齢不詳の成猫は,意外と長期間の猫カフェ生活を余儀なくされるのではないか. もし時間とお金に余裕があれば,みんな救いたいのだけど,それはできないし…

詳しい経緯はわかりませんが,多頭飼い崩壊の現場から保護された猫と聞いています. 後に記すように,ちょっとビビりなところもありますが,今では飼い猫として快適な生活を満喫しているようで何よりです.

猫を迎え入れるプロセス

まずは,なんらかの審査が行われます. お店によってその条件は様々ですが,どこでも共通なのは猫飼育可能な住居に住んでいること,というものです3

保護された猫は健康状態も様々なので,保護団体は検査や予防接種などをしてくれています. その費用を譲渡時に支払うことになるかもしれません.だいたい1〜2万円ぐらいだと思います.

晴れて保護猫カフェから猫を迎え入れることになったとき,多くの場合は1〜2週間程度のトライアル期間で,住環境や人と猫との相性を見ることになります.

保護猫カフェからという選択肢

人によって色々な理由で,色々な方法で猫と出会うことになりますが,僕は保護猫カフェからもらうという選択をしました.

僕はもともと猫が好きなのでバイアスがかかっていますが,どうしても,一匹の猫といえど(もしかしたらその優先順位は恣意的だったとしても)保護すべきものだと思ってしまいます. それゆえ,保護猫カフェからもらうという方法は,何らかのコストを払って猫たちを保護してくれている人たちの手助けになる点で意義がある気がします4

ようこそ,いなりちゃん

僕の場合は,あらかじめ大家に相談して物件を猫Readyにしていたこともあり5,特に苦労なくトライアルがスタートしました.

猫の名前は「いなり」に決まりました. 色とか体型とか,いろんなところが「いなり」っぽいってのもありますが,そもそもこの名前を思いついたのは当時放送されていたアニメのせいです6

初めて部屋に入ったときは写真のようにかなり緊張している様子でした.1週間ぐらいは,おどおどとして表に出てこなかったり,夜中に「ニャオーン…」と鳴いていたりして,こちらもなんか申し訳ないことをしてしまったな…と心配しました.

とはいえ,猫の適応力はすごいもので,すぐに人間の生活圏を侵略するまでになりました.

その後,転勤で横浜に引っ越しをしました.人間の都合だし,人より住んだ家につくといわれる猫には少し申し訳ない気持ちです. (引っ越しについての話は,末尾のAppendixに記載しています.)

幸い,普段の暮らしっぷりを見る限り,数日あればどこでも落ち着くことができるようです. そして,今のところ健康そのものです.このまま末長く飼い猫ライフを満喫してもらうために,人間側でも引き続き環境改善を進めていきます.


猫との生活

このもふもふとした生き物が近くにいるというだけで,色々なストレスが軽減されます. もっとも,そうした利益など関係なく,おすすめなのは自明ですが.

以下ではそんな猫との生活をより素晴らしいものにするための情報を共有します.

猫にとって快適な場所づくり

猫にとって快適な場所は,ときに人間が思うような場所ではないかもしれません. せっかく高価なキャットタワーを買ったとしても,猫が乗ってくれるのは2年後かもしれません.

猫は勝手に人間の住処を侵食してくるので,彼らの自由に任せるのがよいでしょう. 以下に,猫の居場所づくりのヒントとなる写真を数点置いておきます.

2年かかったが成功とみなせる例:

失敗例(背景の猫ドームに注目):

ときに人間の居場所はなくなる

猫を撮る

猫と出会ってから写真欲が高まりました.猫ってすごいですね.

マクロレンズで美しいディテールをとらえる

NIKON D7000 AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ƒ/3 1200 60 mm ISO 800

広角でスケール感を演出する

OLYMPUS E-M5MarkII M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 ƒ/4 130 9 mm ISO 500

王道の35mmで切り取る自然な表情

SONY ILCE-7M3 ZEISS Loxia 235 ƒ/2 140 35 mm ISO 640

優雅な身のこなしを動画でとらえる

ちゅーるのWebCMに動画を応募したら採用されました. ちゅーる自体を食べているわけではなく,ただ寝転んでいるカットだけが採用されたという,謎の状況ですが…

おわりに

世界中の猫たちが幸せになってほしい. それでは,よい猫ライフを!


Appendix: 猫との引っ越し

ソフトウェアエンジニアをやっていく場合,転職などで転居が発生する可能性が高いかもしれません. 猫を連れて引っ越ししたのは1回だけですが,けっこう大変でした7

必要なのは,大きく以下の3つです.

  1. 猫を連れていく移動手段
  2. 猫の移動を実施する日程調整
  3. 猫が新居に慣れるまでのケア

まず移動手段ですが,近隣の場合はペットタクシーがおすすめです. 一緒に乗っていけますし,トイレなど必要な猫グッズを積めるようなミニバン形式の車なことが多いからです. 公共交通機関の方が安くすみますが,やはり猫も人間も,ストレス的にしんどいと思います. 普段からリードをつけて外を散歩している猫さんは,このあたりはスムーズでよさそうですね.

また,日程の調整は意外と大事です.新居へ猫トイレなどの設置はもちろん必須ですし,臆病な猫の場合は予定していた日にペットタクシーに乗れないかもしれません. 遠距離の引っ越しの場合は,無理せず実家やペットホテルを活用するのがおすすめです.

うちの猫は抱っこされるのが苦手なので,この辺りは特に苦労しました. 引っ越しの1ヶ月ぐらい前からキャリーバッグの中で「ちゅーる」を与えて慣れさせて,当日にだましうちする,というかなり悪辣な作戦を実行してしまいました.

猫が新居に慣れるまでは,驚かせたり,無理に行動範囲を広げないようにしてあげてください. 何か不安になったときに隠れられる場所を用意してあげるのもいいかもしれません.


  1. 川越の商店街にある,「ねこかつ」という保護猫カフェです.近隣の方はぜひどうぞ!! [return]
  2. 当時はフィフィという名前でした.由来は謎のまま. [return]
  3. 残念ながらペット相談可物件は多くはありません.猫の場合は,部屋の破損リスクぐらいしか思い当たらないので,この状況は理不尽だと感じています.個人的にはリスクに対する費用負担(敷金増額)を明確にするだけで済むのではないかと思っていますが,なかなか慣習というものは変わりにくいのかなと暗澹たる思いです. [return]
  4. もちろん,猫全体を保護するという意義以外にも,費用が安く済むとか,ある程度成長した猫が多くて健康上の問題が少なめなど,コストメリットもあるはずです. [return]
  5. 敷金1ヶ月分アップでした. [return]
  6. 『いなり、こんこん、恋いろは。』です.漫画の方もその後読みました.好き. [return]
  7. そういえば最近転職したので,また猫に迷惑をかけてしまうかもしれない. [return]

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