September 11, 2018

Stockholm旅行

せっかくの擬似無職期間なので,Stockholmに行ってきた.

写真を楽しんだ

今回は Alpha7-III + Zeiss Loxia 235 を持っていった. 単焦点だけでなんとかする修行……ではなく,単に軽くて小さくて,そしてじっくり考えて撮れるという点で選んだ.

結果としては大正解だった.今回は観光ポイントを貯めるための旅ではなく,本当に孤独に何も考慮しないで過ごすのを目的にしていたので, こういう瞬発性のない道具でも楽しく撮れた. 撮れたものが何がどう「よい」のかを伝えられればいいんだけど.個人的には,その場の感覚で構図が決まった(と思える)ものが多くなったという点で満足している.

become.human

別にフルサイズだからどうとかはあまり思わなかったけど,使い勝手は良かった. 例えば,USB-Cを使えて転送レートが速いとか,使用中もUSB経由での給電・充電ができるとか. あと,iOS/Androidのアプリを使えば,GPS座標を撮影時に書き込めるというのは本当に便利だった. 旅行後に時刻のずれを修正したり,Tracklogとの同期がうまくいかなかったりと,今までは結構めんどくさかったし,そのせいであまりそういう機能を活用してこなかったので.

Zeiss Loxia 2/35は本当に最高だった. これを手に入れるために,Voigtländer Nokton 17.5 F0.95 MFT を売却したのだけど,それを後悔しないぐらいには. MFレンズだけど電子接点付のものは,やっぱり便利だ.Exiftoolで入力しなくてよくなって最高.

この機会にE-M5 MarkII用のレンズ群を整理した. 軽くて小さくて楽しく使える,という感じのレンズだけ残して,あとは売却した. 結局単焦点2本だけが残った(20mmパンケーキと7.5mm超広角).

Stockholm生活の感想

キャッシュレス生活を満喫して,21世紀の地球市民になった感がある. 一度だけ市場でリンゴンベリーを買ったときにユーロで払った以外は,全てクレジットカードで済ませることができた. Apple Pay or Google Pay 端末があれば,もっと快適だったかもしれない.

生活の拠点であるホテルについて.今回はアパートタイプのホテルに泊まった. 8年前のドイツ短期生活(大学の寮)に対するノスタルジーに囚われているので, そういうシンプルで気楽な感じの部屋にしたかったから. こちらも大正解だった.快適だったせいで,外出するために要する気力ポイントが高かったのだけが問題だったが.

こんな感じの部屋で,とても好みだった.

leben.stkhlm

低コスト生活を実現するために,家にあったカロリーメイト®︎を持ってきた. 外食する気力がないときには,ベンチに座ってかじっていた.

もともとひどい偏食家なのだが,ここの食事は結構口に合う. といっても,下の写真にあるような簡単なものか,カフェのお菓子ばかり食べていたので,そもそもスウェーデン料理がどんなものか知らずじまいだった.

foods.stkhlm

和食が無いと……みたいな悩みは自分には全く当てはまらない.このへんは8年前のドイツ生活と何も変わらない. だから,今後も安心して海外失踪願望を持ったまま生きられるだろう.


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以下はその時書いた日記.

Date:	September 4, 2018 15:44:32 JST
Weather:	28°C Drizzle
Location:	成田国際空港, 成田市, 千葉県, 日本

Stockholm 0

台風が接近する中,成田から,乗り継ぎ便のためまずはヘルシンキに向かう.節約するつもりが,オレオマフィンがあったので,ついつい買ってしまった.

やることは何もないので,早めに保安検査をパスした.ブーツだったのでちょっと苦労したけど.出国審査場は朝の便だからか,とても混雑していた.こういうとき,自動化ゲートは本当に便利だ.

5分ぐらい離陸が遅れたが台風のせいではなく,問題なく飛べた.

機内.前に座席がないところなので,機内エンターテインメント設備が使えないかと思ったけど,ちゃんと横から出てきた.通路側だし,脚は伸ばし放題だし,アップグレードしたかいがあった.ある不愉快な出来事以外は.

記憶から消したつもり.3人席の右側は,高齢の母を連れた女性.その母親 らしき人が問題だった.その人がはじめの昼食が配られようとしてる最中にトイレに行ったため,配られたばかりの機内食とビールをしばらく飲めなかった.まぁ,待つぐらい全然いいと思って穏やかに待機していたら,10分ぐらいかかって帰ってきた.僕の席は前方が空いているので,とくにどく必要はないのは良かった. が,席に戻る最中,高齢者が,「このお兄さんこっち(窓際)来ないかしら」と娘に話しかけていた.娘は,やめなよ,と言っていたので救われた.なぜか,その高齢者は,ソーリー,と僕に言って席に戻っていった. 謎だった.「男の人は通路側が好きなのよね〜」とその前に聞こえてきたので,余計よくわからなかった.そして何より,自分で選んだんだろう,としか思えず,ただただ面倒だった.

そもそも,飛行機は好きだが機内ではどうも居心地が良くない. ただでさえ声が小さい僕には,そこにさらに順序と言い間違えられないプレッシャーがある機内での発話は,やっぱり苦手だ. そういうマイナスもありつつも,この少額アップグレードはわりとよかった.

結局映画は観ずに,Better Call Saulを何話か観たり,本を読んだりして,あとはうとうとして過ごした.Netflixのアプリがエラーを吐き,ダウンロードしておいた続きが観られなくなったので,寝るしかなかった.『日本会議の正体』って新書を少し読み進めたが,すぐに暗澹たる気持ちになったため,はじめの方からあまり進んでない.

ヘルシンキに着いた.乗り継ぎまで時間がある.平穏が訪れるかと思いきや,またク○ブツーリズム印の旅行者たちのノイズが…….仕方ないけど.一方,充電中に隣にいたおばあさんがMacbook Proとタブレットを,忙しそうにいじっていた.対照的に思えたが,これもまた偏見だろうから考えるのをやめた.

喉が渇いたのでクレジットカード対応の自販機で飲み物を買おうとしたが,どうやったら買えるのかわからないUIだった.ちょうどストックホルム行きのゲートが変わったのでそっちの階の自販機を探してまた試そうとしたら,ほかの女性も困ってそうだった.

難しいですよね,って話してから自分の番.さっきはIC側の方からカードを挿してすぐ抜いて,それから商品の番号を入れたけど,今回はカードをスロットに挿したまま商品の番号を入れたら,そのまま支払われて物が出てきた.近くにさっきの人がいたら教えてあげられたのだが.

うまく動けば,現金がいらないので最高だけど,ユーザーインターフェースには改善の余地ありっぽい.

Date:	September 4, 2018 21:11:38 GMT+2
Location:	アーランダ空港, シグトゥーナ, ストックホルム, スウェーデン王国

Stockholm 1

無事到着.気温は21℃,最高じゃないですか. SL乗り放題カードとSIMカードを調達した.だいたいみんな親切だ.親切でなくても,いいけど.ヘルシンキで待っている間に予約したArlanda Express で空港から中央駅へ.

そのあと,メトロでホテルの最寄駅まで行った.湖の周りの散歩・ランニングコースには,短い夏の終わりを楽しむ人が結構いた.ここらあたりはちょっと外れた場所なので,生活感がある.

15分ぐらい歩いてようやく到着.なんかドイツの頃の学生寮みたいで,懐かしい気分に.ひとりで住むならこういう部屋がいいなぁというぐらい,シンプルでちょうどいいサイズ.どこまでの装備が付いてくるのかわからなかったけど,食器や皿だけでなく,調理器具の揃いっぷりはすごい.たぶん面倒くさがって作らないと思うけど.

疲れてはいるがお腹が空いたので,近くのスーパーに出かけた.そこで,本当の最寄駅はトラムのGlöndal だったと気づいた.明日からはこっちから行こう. スーパーでは色々と買うものを迷った結果,食品を買いすぎた.食洗機用洗剤や洗濯洗剤を買わなかっただけマシだけど.そもそも食洗機はなかったし.とりあえず,保存がきくものはお土産にしよう.

ホテルの部屋番号やキーコードを忘れないように,iPhoneのロック画面に書いておいた.天才か.

眠すぎるので明日のことは明日考えよう.たぶん,Fotografiskaに行くはずだけど.

Date:	September 5, 2018 18:22:42 GMT+2
Weather:	20°C Partly Cloudy
Location:	Skurusundsvägen 169, Nacka, ストックホルム, スウェーデン王国

Stockholm 2

陽の光で何度も目が覚めた.8時過ぎに起きた.カミソリで苦労したり,朝食を食べたり,試しに洗濯してみたりしていたら,10時過ぎになってしまった.タオルが交換されるかどうか,気になる. とりあえず今日はなんの目的もなくトラムに乗ってぶらぶらしてみようと思う.写真美術館は雨の日にすればいいし. トラムのGlöndalに向かう途中,中学生ぐらいの少年2人に声をかけられた.スウェーデン語だったからわからないでいると,英語に切り替えてくれた.近く選挙があるみたいで,どの項目が重要かと思うかアンケートを取っているとのこと.日本人なので…ごめん.関係ないけど彼らの英語が流暢すぎて僕はびっくりした.

とりあえず,Gamla Stanをぶらぶらしようと思い,メトロで移動した.宮殿とかがあるらしい.水辺の景色は良さそうだし.

水辺の景色は本当に最高だった.そうやって写真を撮っていると,おじいさんに写真を撮ってくださいと頼まれたので快諾した.そしたら,この人,スウェーデン議会の議員さんだった.ちょうど引退するらしく,思い入れのある議会の門を入れて写真を残したいとのことだった.頑張って撮ったので,たぶん満足してくれただろう.それにしても紳士的な人だった.

そのあとは宮殿をさっと通り過ぎてから,島?を一周して,水辺のベンチでカロリーメイトを食べた.遺伝的に外見の良い人が多くてすごい.まぁそれは冗談だとしても,建築や選挙ポスターのデザイン性がちょうどいい具合で,素敵な街だ.一番好きかも.人も親切なので.

薬局かと思って入ったサプリ屋さんで,おすすめの眠りサプリを教えてもらい,買った.メラトニン欲しかった.日常がストレスフルですと言ったら,なるほど〜という返しをされた.確かにここはストレスレベルが何段階か低そうだ.冬は知らないけど.

カロリーメイトだけだとさすがにひもじかったので,市内中心部の公園でカフェをした. カフェで行き先を調べていると,気になっていた猫シェルターが火・水・日しか営業していないことがわかった.今日行くか.晴れてるし.

休憩するためにホテルに一旦戻ることにした.スーパーで塩とオリーブオイル,キッチンペーパー,お土産のチョコ類を買った.戻る途中には例のすごい高架橋をまた撮った.部屋は快適だ.17:30にホテルを出た.

NPOが運営する猫シェルター Stockholms Katthem は,市の中心部からちょっと離れたところにある.トラムの終点からさらにバスに乗って,計一時間ぐらい.SLのAccess Cardが使えるゾーン内だったのでよかった.

降りる予定のバス停の1つ前で降りてしまったので,500mぐらい余計に歩いた.人も車もほとんど通らない,海辺の山道という感じ.フリークライミングをしている人がいるくらい,自然には溢れている.なんとなく別荘地のような雰囲気もある.

本当にあるのか,という気になってきたところで,小さな看板をみつけて,無事に入ることができた. スタッフの人に,旅行者だけど見てみたいという旨を伝えて案内してもらった.

この建物自体は3年前にできたものだけど,シェルター自体は20年ぐらい活動しているらしい.No kill shelter ということで,ここでは殺処分はしない.

猫たちは,性格などで3つの建物内建物に分けられて,さらにそれぞれが個室(建物内建物内建物)で暮らしている.オーシャンビューの部屋もあった.これだけ見ると,スウェーデンは動物の権利もすでに高い状態になっているように思えたが,実際は違うみたいだ.

案内してくれたボランティアの人に聞くと,政府が運営するシェルターはなく,また,全国に50ぐらいある(といっていた)民間団体のシェルターも,足りていなかったり,ここみたいに良い環境ではないらしい.イギリスのようではなく,遅れているといい,”Shame on you, Sweden” とまで言っていた.これは意外だった.

お土産と寄付を兼ねて,色々とグッズを買った.遠かったけど,来てよかった.

晩御飯は冷凍パスタとモッツァレラチーズ.ハーブソルトとオリーブオイルは最高に合う.これで10SEKなので,約120円.味は普段食べている400円ぐらいのものより一段上の感じ.パスタも量が多めでおいしい.

そもそも食事に対して郷土愛などは持たない人間だ.和食がなくても済むので,もしここに住めるなら日本国籍じゃなくなっても全然いいかな.

Date:	September 6, 2018 10:52:49 GMT+2
Weather:	15°C Mostly Cloudy
Location:	Gröndalsvägen 48, ストックホルム, ストックホルム, スウェーデン王国

Stockholm 3

昨日のサプリのおかげか,それとも単に疲れていたからか,よく眠れた.今日もカロリーメイトゼリーアンドブロックという,旅行者にあるまじきディストピア朝食.そろそろやめたい. 結局まったりしてたせいで昨日と同じぐらいに部屋を出た.

GlöndalからSlusselへ.このあたりは再開発真っ最中という感じ.Fotografiskaまでは10分ぐらい,工事中の殺風景なところを歩く必要がある.

Fotografiskaは,企画展が頻繁に入れ替わる感じだった.何らかの形でスウェーデンと縁のある写真家の作品を重視している.このへんは,ちゃんとしてるなぁ.

昼食は美術館併設のカフェで.雰囲気が最高だった.妻とLINEで音声通話をしていた姿がなぜか近くのドイツ紳士の琴線に触れたみたいで,「つい写真を撮ってしまったので,送らせてくれないかい?」と声をかけられた.まさか自分が被写体になるとは.でも,全然いい感じだったのでよかった.

結構長居してしまった.明日からの企画展もあるみたいなので,また来れたら来ようと思った. 今日は一旦帰ってゆっくりしたくなった.買い物をしたり(小さい洗剤があった!)選挙演説を眺めたりしてから,公園を通ってゆっくり帰った.家でBetter Call Saulを見て,そのあと,Glöndalを散策した.このあたりは静かで,かなりちゃんとした住宅地という感じだ.こんな穏やかな生活を実現できているとは.

部屋ではちょっとしたハプニング(完全に自滅)があったが1,幸い旅に支障をきたすようなダメージはなかった.

Date:	September 7, 2018 16:33:12 GMT+2
Weather:	19°C Mostly Cloudy
Location:	ストックホルム, ストックホルム, ストックホルム, スウェーデン王国

Stockholm 4

日程的には折り返し地点なのか.火曜日は実質移動日だし. 曇り空なので,今日はインドアな感じのところを回ろうと思い,まずは Stockholms Stadsbibliotek に向かった.建築目当てということもあるけど,社会の共有インフラを支持する人が多い国で, 図書館がどのような感じで使われているかを見るのは面白そうだったから,というのが大きい.

本館と別館があり,どちらも思ったよりは大きくない建物だったが,見るべきは中身だってことが,入ってからわかる.全景を撮ろうと近くの丘にのぼってみた.遠くまで広がる市内の景色と,静けさに癒された.

入り口のところになにかのイベントのスタッフと思しき人が立っていたので,今日は入れないかと思ったら,普通に入れた.中をよく見て見ると,どうやら期日前投票の会場のようだった.そのまま奥に進むと,円筒形のメインホールに出た.これがそれか(感動しているが,言語化するとそれだけになってしまう).

メインホールの周囲には,それぞれの分類の部屋があり,平日の昼間ながら多くの人々が黙々と勉強をしたり,ネット端末で調べ物をしたり,FPSをしたりしていた.ざっと一周してみたが,蔵書自体は割と少なめだし,学術書は結構古いものが多い印象.たぶん,ここは施設として,象徴としての意味合いが強いのだろうと思った.

ひと通り回って疲れたので,カフェでランチを食べた.ブリーチーズとサラミのベーグル,お菓子2種,アメリカーノを楽しんだ.このベーグル,生きてきた中でも上位の美味しさだった.ケーキ類も外れなし.普通のものを食べるだけなら,今のところどこよりも味覚が合う感じ.

日本の物価がアレなのか,これでも2000円近くするんだけど,居心地の良さで全然高く感じない.都内の激混みカフェでは,カクテルパーティー効果の機能不全のせいで,いつも非常につらいので,静かなだけでも価値がある.

それにしても,ここの人たちは飲み水のスタンドで自分のボトルに水を汲むんだな.合理的だ.あと,有料トイレがクレジットカード式のところがあるのは,本当によい.ちゃんと閉めないと悲しいことになるけど.

その後は,近代美術館(建築美術館もセット)に行くことにした.途中,中央駅の近くの建物を見ていこうとぶらぶらした.小雨が降りそうな天気だった.ちょっと迷ったときに立派な建築があったので入ってみると,ツアー客がたくさんいた.ここがあの市庁舎だった.初めて観光ポイントを貯めた気がする.

水辺を歩いてArkDesへ.常設展は無料とのことだった.常設展といっても,知る人ぞ知る作品も多く,さすがだった.

写真欲が高まったので,帰り道を散策しながら写真を撮った.途中,警官に警備された左派デモ隊と右派チンピラの衝突のようなピリピリした場面にも出くわした.ちょっと変なアドレナリンが出てたのか,かなり近くで平然と写真を撮ってしまった.日曜は大変そうだし,美術館の展示にもあった去年のテロのことも記憶に新しいので,無茶はするべきではないと後悔した.

そのあとすぐに部屋に帰るつもりだったが,中央駅でたまたまトイレに寄ったので,行動限界が伸びた.夕暮れのGamal Stanもよかった.なぜか,急に声をかけて写真を何枚か撮らせてもらった.

Date:	September 8, 2018 19:25:13 GMT+2
Weather:	18°C Mostly Cloudy
Location:	Söder Mälarstrand 47, ストックホルム, ストックホルム, スウェーデン王国

Stockholm 5

なんか早起きしてしまったので,そのまま家事をしたりゆっくりと朝食をとっていた.念願の全粒粉クラッカーはやはり最高だった.

「今日こそはまったりデーにしよう」そう意気込んで部屋を出た.ときに鋭敏な,しかし過敏であることの方が多いさまざまな感覚を極力使わずに,ゆったりと過ごそうというのが,そもそも今回の旅の目的だった気がするから. そうはいっても,部屋を出たのだから,大まかな目的地がほしい.というわけで,Skogskyrkogårdenには行くことにした.

そういえばいつのまにかiPhoneのバイブレータも死んでいた.帰りまでもつだろうか.Xのほうを買いたいけど,さすがに11万円は高すぎる.新型が出たら安くならないかな2

途中,Globenに寄った.ただ何枚か写真を撮っただけだけど.交通システムが整っていて,本当にありがたい.このあたりは中心部なので,普通なのかもしれないけど.

電車を乗り間違えながらも,Skogskyrkogårdenに着いた.巨大な墓地,世界遺産,というのは妻から聞いたここの特徴.たしかに,かなり広い. 墓地の機能も,慰霊のための施設も両立しながら,さらにモダニズム建築としてもよいものらしい.歩いてみて思ったのは,森との距離感の近さだった.人は最後森に還る,ということらしい.

今日の昼食はカロリーメイトで済ませた.このあと部屋に戻るときに近くのベーカリーで甘いものとコーヒーを買って行った.店の前でAccess Cardを落としたみたいで,親切な人が拾って声をかけてくれた.さっきまでトラムで爆睡してたせいで,上手く話せなかった.お店の人とも…….でもみんな親切でよかった.

部屋で本当にゴロゴロしてしばらく過ごした.たしかにここのベーカリーはおいしい.本当に食べ物が合うなぁ.夕食は冷凍食品で済ませた.

しばらく休んだので,夜の景色を見たくなった.Google Mapsをいじっていたら,ちょうどいい場所を見つけた.Skinnarviksberget という,ちょっとした岩というか丘というか,とにかくなんてこともない場所だけど,雰囲気がよさそうなところ. 冷え込むかと思いヒートテックを着てみたら,暑すぎてすぐに半袖に戻した.でも,外に出てみると肌寒い.部屋は日当たりと気密性のよさのせいで暑いんだった.

例の岩場は本当に何もない普通の公園だったけど,そんな場所に地元の人も観光客も来るわけであり,たしかにいい眺めだった.座布団マットが役に立った.寒かったけど,来てよかった.

Date:	September 9, 2018 18:18:43 GMT+2
Weather:	19°C Clear
Location:	Gröndalsvägen 100, ストックホルム, ストックホルム, スウェーデン王国

Stockholm 6

なぜかぐっすり眠れてしまい,なんどもアラームを止めてはスヌーズし,気づけば9時を過ぎた頃になっていた. とはいえ今日は日曜日.例の選挙のこともあり,ちょっとゆっくりしてみるかという気になった. そういいつつ,歩き回って疲れて帰ってくるのがここ数日のよくわからないところだけど. 選挙の結果はどうなるんだろう.

何もしないといいつつ,”NARCOS” をNetflixで見始めた. “Better Call Saul” を最新話まで見終わってしまったから. “Breaking Bad” と異なり,こちらは実在の人物 Pablo Escobar と彼の Medellin Cartel,そしてそれを追うDEAの話. 淡々とすごいことになっていくのは,実話の面白さかもしれない. こんなことがあったなんて,人類は愚か……という絶望を得ることができる.

その前には,”Meet the Blacks” という映画を再生してすぐ止めた.面白くなさすぎて. じゃあなぜ再生し始めたかというと,サムネイルの画像が,『ザ・パージ』というスリラー映画に似ていたから. もしかしたら原題はそういうやつなのかなと思ってしまったので. あまりにもスベりすぎてる黒人ギャグ(Rotten Tomatoesのレビューを見ると,人種ジョークなのに黒人コミュニティーからのウケも悪いという救いのない状態だった)や, それを加速させるチープなカット・演出で,色々と耐え難い苦痛だった.

おそんこんなで,お昼を回ってしまった. カフェだけは外で,という主義(?)なので,今日は昨日テイクアウトした Lindbergs Konditori でカフェをすることにした. 甘い・うまい.

今日は日曜日だからか,家族連れで混んでいた.わりと騒がしい. (こんなことをいうと最悪なのだけど,欧州(過度な一般化)では,犬連れ,子供連れが過ごしやすいと思う.また,飼い主や親がちゃんとしている気もするので,そうした人たち以外でも居心地がよいと思う.)

それでも,子供はほしくないけど.あるとしても,それは万が一運良くこうしたまともな国に住むことができる場合に限るだろう. それまでに死んでしまっているかもしれないが.

店が16:00に閉まるので,ちょっと散歩に出かけた.Vintervikenというカフェ・公園の周りを散策した.水辺の入り組んだ地形のため,結構歩くことになった. 静寂と日差し,風,時折聞こえる人々の声.ちょうどいい「何もしない感」だった.

部屋で夕食を食べてから,夜の散策に出かけた.特に何もなかったが,まぁこれでいい. 頼まれていたお土産の一つであるムーミンのクッキー缶は,大きめのスーパーでも売ってなかった.こういうタスクは早く済ませたいのだけど.

Date:	September 10, 2018 15:49:36 GMT+2
Weather:	18°C Mostly Cloudy
Location:	Odenplan 2A, ストックホルム, ストックホルム, スウェーデン王国

Stockholm 7

ほとんど最終日というのに,これといって予定はない.そういう旅だからってことで,問題ではないけど.明日楽できるように,掃除をしたり,冷蔵庫の残り物を食べたり,荷物を整理したりしていた.

この街では,普通に暮らす場合の生活の質は最高みたいだけど,何かしていないと落ち着かないタイプの人はどうするんだろうか,なんて思いながら,昼を過ぎてしまった.

とりあえず,ぶらぶらしようと思って Gamla Stan で降りた.小雨の中,歩き回ったけど,今日はなぜか色々と感情が無い.疲れてしまったんだろうか.飽きるってことはないけど,ここに根を張っているわけではないから,「何もしない」を極めることもできない.レンタル犬でもいればいいのか?

人を撮らずに,写真を撮り続けるのは,だんだん同じような感じになってしまい,だれてくる.ただこれは,人との関わりを持とうとしなかった僕の弱みだ.それでも何か面白いものがあるので,旅行中は刺激があるのだが.帰ったらどうなるだろうか.抜け殻になりそう.

なぜか気落ちしていたので,タスクをこなそうと思い,Odenplan駅の近くのアンティークショップに入った.関係ないけど,おでんプラン駅って読んでしまう.さすがにちゃんとしていて,高いものもたくさんあった.妻と電話しながら,ティーセットを買った.たまには,ね.

そのあと,夕食にハンバーガーを食べた.最後だし,ストックホルムのIPAを飲んだ.どちらも最高だったけど,ハンバーガーは特においしかった.今までで一番かも.

雨は少し強まってきた.帰りにぶらぶらして写真を撮るのはあきらめた.ここで夕日が差せば,綺麗なんだけどな.

そういえば,明日の飛行機は思っていたより早い時間だった.意外と余裕ないな.

Date:	September 11, 2018 13:42:34 GMT+2
Weather:	15°C Mostly Cloudy
Location:	アーランダ空港, シグトゥーナ, ストックホルム, スウェーデン王国

Stockholm 8

早起きして散歩でもしようかと思って寝たら,ぐっすりと眠れてしまったため,7時半ごろに起きてしまった. 昨日も掃除したけど,また掃除した.というのは,海外での部屋探しについての人々の経験談や偏見が流れてきて,要約すると,日本人は部屋を意外と汚す(欧州人とは使い方が異なる)からこちらが思っているより評判が悪い,というもの.まぁわかる気もするが,そういう偏見で貸してもらえなくなったら面倒だし,そういう経験は事実としても,なんか一般化しすぎてて,偏見を持つ側と変わらない. でも,そうやって人がサンプルサイズ1の観測データだけで外挿してしまうのなら,うまくやればハックできそうだと思ったので,掃除した. パッキングは苦労した.空港で重さを測ると18kgだった.意外にも余裕.

ARN to HELの機内ではインターネットが無料だった.βテスト中だかららしい.

ヘルシンキ空港は,ストックホルムよりも賑わっている印象.アジアからの観光客が一気に増えてきた.自分もその一人だけど. 妻から頼まれたムーミン缶クッキーを買ってから,自動化ゲートを通った. 何らかのサークルの旅行らしき人々や,クラブツーリズムのタグをつけた高齢者たちが,出発ゲートに集まっていた.なんとなく,警戒レベルが上がった.そういえば,さっきの自動化ゲートではまっていた人たちはだいたい日本人のツアー客だったような.気のせいか.

機内での過ごしやすさは,つまるところ周りの人との組み合わせ次第だと学んだ.今回は運がいいことを願って,アップグレードはせずにおいた.まぁ,騒がしい大学生軍団が後ろですでにつらいんだけど. ひとつ訂正するなら,組み合わせ次第とはいえ,ビジネスクラスならそもそも異なる集団から引いてこれるわけだから,それには意味があると思う.

意外にも,帰路の座席は空いている.空いているからこそ,なんか騒がしさの不運が浮き上がる.あと,お腹痛い.インターネットは国際線だと有料だし,NARCOSでも観て過ごすか.

そうやって隣が空いていると思っていたら,そんなことはなく,ちゃんと埋まった.帰りは平和だった.だいたい.隣のスウェーデン人女性に入国カードで質問されたときぐらいしか,表情を変えずに,ひたすらにNARCOSを観ていた.なんというか,家族制度は滅んだ方がいいよな,という気持ちにさせてくれる名作.


  1. 彼は多くを語らなかった. [return]
  2. 帰国後,すぐにiPhone Xs Maxを買った.iPad mini 4のリプレースも込みで,ということにして,15万円という価格には目をつむることにする. [return]

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